ヘレン・シャルフベック

ヘレン・シャルフベック

フィンランドを生きた女性画家の軌跡

 

神奈川近代美術館 葉山にて開催中の「ヘレン・シャルフベック」展を見てきました。
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2016年1月、神奈川近代美術館 鎌倉館の閉館に併せて鎌倉の展示を観てから急遽葉山へいくことにしました。

 

 

JR鎌倉駅から電車でひと駅、逗子駅でおりて、そこからバスに揺られてこの葉山館へいくのですが、連休ということもあり道路は渋滞、バスで30分程もかかってやっと到着した美術館は、かなり立派な外観とお洒落なレストランのある、海に面した美術館です。

 

 

この「ヘレン・シャルフベック」展は東京芸大大学美術館からの巡回展で、芸大の展示を見逃してしまった私にとっては最後のチャンスと思い、わざわざ葉山まで来ました。

 

 

フィンランドを代表する女性画家ヘレン・シャルフベックは、3歳のときに事故で足が不自由になりますが、11歳のときに絵画の才能を見出されます。

 

 

11歳の彼女の描いたデッサン(素描)は当時活躍していた画家アドルフ・フォン・ベッカーに認められ、ヘレンは無償で素描学校に通うこととなります。

 

 

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18歳で描いた絵がこちらです。
中央の兵士が負傷したことに打ちひしがれ、茫然としている様子が生々しく表情に、その虚ろな目に描かれています。

 

卓越した表現力と、テーマ設定。
18歳にしてこれだけの力量を持った女性がもし自分の近くにいたら、本当に脅威だと思いながら作品を観ていました。

 

ただ、この女性画家はこの卓越した才能を自分自身を見つめるためだけに使うようです。

 

作品は何度も買い上げなどもされ名声を得ていくのですが、テーマは一貫して自身の感心のあるものに限られているようです。

 

21歳で一方的に婚約を破棄され、失意のどん底から回復後は、過去の巨匠たちの作品を模写しながら独自のスタイルを模索し、またその時その時のアート・シーンの最新情報を取り入れて、作品を制作していました。
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世間的にも評価され画家としての活躍も期待されていましたが、50歳にして19歳年下の男性に2度めの失恋。2ヶ月間の通院。
その後は生涯自画像を描きつづけ、シャルフベックが感心を持つ技法が試され数々の自画像が制作される。
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ヘレン・シャルフベックにとっての幸せとはなんだったのだろう?

 

もちろん女性ですし好きな男性と一緒にいられることを一番に長ったのであろうが、その願いが叶わぬからこそこれだけの傑作を生み出せたともいえるし。

 

自画像の作品でこれだけ見るものに訴えかけてくるとは・・・。
まさに魂のまなざし。ヘレン・シャルフベックが生涯見つめ続けた人間の悲しさなのか・・。

 

 

 

展覧会観賞のあと葉山の海の夕日が綺麗だった・・・。
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