蜷川実花×道後温泉 道後アート2015

蜷川実花×道後温泉 道後アート2015

美術手帖のある記事ではじめて知ったアートと温泉をジョイントしたイベントのご紹介です。

 

2014年愛媛県・松山市「道後温泉」で、道後温泉本館改築120周年の大還暦を迎えたことを記念して「道後オンセナート 2014」を開催。
「最古にして、最先端。」温泉アートエンターテイメント。をテーマに、温泉という地域資源にアートを取り入れることにより、「まち巡り」の回遊性を作ることに成功し、新たな道後温泉の魅力を発信することができたということです。

 

要するにこのプロジェクトは何かというと、道後地区の9のホテル・旅館に泊まれるアート作品ということで、部屋ごとに担当するアーティストを決め、客室を作品化し、実際に宿泊できる作品としてインスタレーション(空間演出)したということ。

 

簡単にいえば古い温泉街に現代アートを飾り付けて、観光客を呼びこもうという取り組みです。
詳細はこのサイトで理解できるとお思います。

 

http://www.dogoonsenart.com/about/

 

 

たとえば、荒木経惟『楽園』 とホテル古湧園では、客間の一部屋を荒木の作品を展示した部屋を15分間324円で見学者に見せるようなシロモノです。
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また同様に、石本藤雄『Suuri Taiga/大草原』 会場:茶玻瑠では20分間756円になってます。ポストカードなどの特典もついているようです。
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あの草間彌生『わが魂の記憶。そしてさまざまな幸福を求めて』 の会場は宝荘ホテル。
15分1000円です。
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この催しの延長として、2015年には、メインアーティストに写真家、映画監督である蜷川実花さんを迎え、「蜷川実花×道後温泉 道後アート2015」として、道後地区を蜷川さんの作品で彩ることで新たな話題性と、情報発信していったようです。
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一例として道後温泉本館のインスタレーションがあります。改築121年目を迎えた道後温泉本館が蜷川作品で彩られます。

 

本館北側および西側ファサードの障子・ガラスには、写真集『FLOWER ADDICT』より花の写真全40点と未収録の写真から5点の全45点を設置しました。

 

従来の観光地のイベントとは違うやり方で、アートが観光客を呼び寄せる手段になるのであれば、アートの一つの役割としてのコミュニケーションという側面でおおいに役に立つわけですし、このような試みは歓迎されるものだと思います。

 

 

かりに、採算に見合わなくても継続してやっていくことができなければ、なにもアートでなく従来のデザインやお祭りで構わないのでは無いかと言う思いもありますので、今後の動向に注意していきたいと思いますね。

 

蜷川実花の作品はもちろん好きですし、オペラシティーでの個展も見に行きましたが、少なくとも、私自身はこれを見るためだけに道後温泉まで行きたいとは思わなかったので・・・。