山下美幸「ノンシャランな時々」

山下美幸「ノンシャランな時々」

もう一ヶ月も前の事になりますが、うちの近所にあるギャラリーで山下美幸「ノンシャランな時々」と言う展覧会をやっていました。
Takuro Someya Contemporary Art / TSCA / 染谷コンテンポラリーアートという柏にあるギャラリーです。
美術手帳でみて行かなきゃと思っていたのですが、最終日にやっと行って参りました。
ギャラリースペースはかなり広く、2Fのフロアーが展示空間になってたのですが、展示されてる作品はいかにもという油絵。なんかとても懐かしい感じです。
「ノンシャランな時々」というタイトルが意味するところを正確には感じ取れたかどうか分かりませんが、何となく気ままな感じはしました。でも一方でノンシャランにはもう一つ大切な“冷静”の意味があるらしく、ノンシャランの人びとは、単に脆弱な現実逃避者ではなく、冷静な批判力を有する抵抗者であるともいえるそうです。
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そういう意味で見るとなんか深いものを感じるような気もしますが、不思議な絵です。
テクニックがずばぬけて目立つ訳でもなく、淡々と描いているように思われるその作品は不思議でした。

 

 

最近特に感じる事なのですが、アートってず?と、「良い、悪い」という観点で見てきましたが、そうではないのでは。もちろん作品の善し悪しというのはあるんですが、それ以上にその時代の雰囲気を的確に表現しているものは受け入れられる訳で、表面的に気持ちいいものばかりでなく、おぞましいものでも。

 

今月号の美術手帳で紹介している西尾康之の作品のすごさなどを最近分かるようになってきました。
結局アートって作家の生き様も反映する訳で、作品だけが単独で存在する訳でもなく、社会に対するメッセージを必ず持っており、その表現方法が仮に過去の焼き直しでもそこに作家の生き様が反映されたときにはオリジナリティをもって、見るものに強く訴えてくるのかもしれません。