現代美術考察のための序章

現代美術考察のための序章

ST.FRANCIS IN ECSTASY
1980年作のジュリアン・シュナーベルのこの大作は、当時美術手帳で初めて見て衝撃を覚えました。なんと言っても普段食事に使うお皿が貼ってあるのですから!絵画に皿ですよ。
ジャスパー・ジョーンズのコンバインペインティングで見慣れているとはいえ、さすがに皿を貼ろうとは思いもよらなかった。でも彼には必然性があったようです。
Julian Schnabel's Plate Painting-1.jpg
もともとコラージュはダダという芸術運動から出ています。
ダダの発祥地とされているのはスイスのチューリッヒです。第一次世界大戦のさなか、戦争を嫌った多くのアーティストがこの永世中立国の中心地に集結し、現実への怒りを込めて否定と破壊の精神を訴えたといわれています。
結果的にこのダダの運動がディシャンなどに引き継がれ、その後の現代美術の方向性を決定づけることになるのですがね。