高階 秀爾 「近代絵画史」

高階 秀爾 「近代絵画史」

中央新書版「近代絵画史(上)」という本が100円で売っていたので思わず購入しました。
著者は高階 秀爾(たかしな しゅうじ、1932年2月5日ー )。
kou006.jpg
高階 秀爾氏いえば、昔はよく美術手帖でその評論を読んだので名前は当然知ってましたが、文化功労賞も受賞してるんですね。
東京大学美術史研究室教授として数多くの著作を著し啓蒙的役割を果した。ルネッサンス以後の西洋美術を専門としながら、日本近代美術にも造詣が深くその方面の著作もある。とWikipediaには説明があります。

 

まだ読んでる途中ですが、近代絵画史を改めて眺めていると非常におもしろいです。

 

あの近代絵画史に燦然と輝く革新的な絵を描いたマネは実は臆病で革命嫌いだったとか。
よく、ハンドルを握ると性格が変わる人っていますが、その類なのでしょうかね(笑)
でも芸術家って、マネみたいな人が多く普段控えめな人が芸術の為ならとても考えられない大胆な行動に走る人も結構いますからね。

 

また、サロンに反抗し始まった印象派ですら仲違いし結果的に、後期印象派、新印象派または象徴主義、エコールドパリとそれぞれの作家が独自の道を歩んでいくのですね。
80年代初頭にNYにしばらくいた時も、当時はニューペインティングもだいぶ落ち着いてきたときではありましたが、同時にイーストビレッジのギャラリーではコンセプチャルもあればネオジオもあり同時に色々な展示が見られました。
そう考えると印象派以前、バルビゾン派の画家たちが活躍するころまではフランスは本当にサロン(完展)が絶対的な権力を持っていたんですね。
まぁ、全ては時代ですね。

 

ということで、思いのほか楽しめるこの本は下巻も探してみます。
また高階氏の著書で最近気になるのが、講談社刊『日本の現代アートをみる』 というのがあります。
今更彼の「日本の現代美術」評なんてと思ってましたが、印象派の時代も今も社会に対するアーティストの役割は変わりませんし、個々の作品の評価でなく歴史の中での今の日本の現代アートを高階氏がどう見てるかに興味ありますの。
いつの時代もアーティストは社会に対して切り込み隊長の役割を果たし、そして変人扱いされ。可哀想な人種ですが分かっていてもそうせずにはいられない悲しい性(さが)ですね。

 

近代絵画史―ゴヤからモンドリアンまで (上) (中公新書 (385))

近代絵画史―ゴヤからモンドリアンまで (上) (中公新書 (385))

  • 作者: 高階 秀爾
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1975/02
  • メディア: 新書