芸術起業論

芸術起業論

色々な方面からの彼の業績に対する嫉妬ややっかみの声が聞こえますが、彼は間違いなく日本美術界になくてはならない存在であり、世界で認められるアーティストです。
『芸術起業論』読みましたが、全く同感です。
私も同意できる部分を以下抜粋します。

 

『欧米を中心にした芸術の世界で取引されているのは、人の心です。』

 

『「勤め人の美術大学教授」が「生活の心配のない学生」にモノを教え続ける構造からは、モラトリアム期間を過ごし続けるタイプの自由詩しか生まれてこないのも当然でしょう。』

 

『ただ、芸術家が飼い慣らされた家畜のように生存できる日本美術の構造は、最高にすえたニオイのする「幸せ」を具現化した世界かもしれません。』

 

『価値や評価は、作品を作る人と見る人との「心の振幅」の取引が成立すればちゃんと上向いて行くのです。』

 

『知的な「しかけ」や「ゲーム」を楽しむというのが、芸術に対する基本的な姿勢なのです。』

 

『芸術とは、想像力をふくらませるための起爆剤が、いくつもしかけられていなければならないのです。』

 

『芸術作品はコミュニケーションを成立させられるかどうかが勝負です。』

 

『つまり芸術作品は自己満足であってはならない。』

 

『会社の業績が悪かろうが株価さえあがればいいという投資家の本音のように、作品の価値とは実体のない虚構から生まれるものなのです。』

 

『「おもしろくないのにみんなが見る」というのは、これこそ、まさに、アートです。』

 

『十九世紀の芸術に流通した「自発性」は長い芸術の歴史の中ではむしろ例外的なルールなのですが、日本ではいまだにこれこそが芸術だと信じられています。』

 

『芸術は「強烈な独創」が基準点で、前人未踏の新しさを世界に提案できるかどうかの勝負だから「唯一の自分」の発見はかかせません』

 

『「修行しなくてもやっていける」という思いこみがあまりのも蔓延しているので、僕は「この幻影は誰が発明したのだろう」と興味を持ってしまったりします。』

 

『アーティストの作るものは「新しい概念」で、そこにプロデューサが様々な要素を巻き付けてゆくわけです。』

 

『株式市場と同じです。時代の価値と気分が市場という総体を形成するように芸術の世界も気分は重要です。作品制作の傍らで時代のリアリティを検索し続けることも大事ですね。  つまり・・・・生き残るのだ、という情熱が不可欠なのです。』

 

『欧米のトップの美術評論家は、時代の基準をきちんと作ります。社会的にも、可成り尊敬されています。確実な評論の訓練を受けたインテリですから論説もきちんと定石を踏んできますし、だからこそ芸術という非論理的なものに興味をもち「わけのわからないものを論理で語ること」に挑戦出来るのです。』

 

『芸術で最も重要な問題は「いかに新しい表現を探し当てられるか」に尽きます。』

 

『客観的に歴史化してくれるということこそが芸術には重要なことなのです。芸術というのはそういう意味では自分の力だけで作るものではありません。美術の文脈や歴史とつながりながら作られるものが芸術なのですから。』

 

『若いこと、貧乏であること、無名であることは、創造的な仕事をする三つの条件です。』