現代アートビジネス  小山登美夫 著

現代アートビジネス  小山登美夫 著

村上隆と奈良美智を世に出したギャラリストが語る現代アートビジネス事情。
この本に書かれてる事は120%真実で、しかも大変分かりやすく書かれております。
小さい頃から美術が好きで東京芸術大学を卒業後、西村画廊と白石コンテンポラリーアートを経て独立した著者ですが
作家と二人三脚で日本の現代アートを世界に売り出して行く様などがよく書かれています。

 

現代アートに目覚めるきっかけとなったのが、中学3年生のときに見たジャスパー・ジョーンズという事です。

 

いまでこそだいぶ一般的に開かれてきた現代アートですが、著者がこの本を書いた理由はまさに「この閉鎖的な日本のアート業界を風通し良くしたい」と考えての事です。

 

むかし、1978年「日本美術界腐敗の構造」という本がありましたが、当時は現代美術そのものがわけの訳の分からない閉鎖的なものでしたが、それ以上に上野の公募団体、いわゆる日展系ですね。
そちらが幅をきかしていて日動画廊に代表される売り絵の世界が、より閉鎖的ないわゆるピラミッド構造の美術界として現代美術の対極にありました。

 

日本美術界腐敗の構造―パリからの報告 (1978年)

 

今は、そんな比較をする必要もない位一般的に認知されています。

 

著者がこの本で語ってるビジネスこそが世界基準であって、少なくとも日本の特殊な状況は変わりました。
それでも現代アートは分からないと言う人には、是非読んでもらいたい一冊です。

 

でも、公募団体は60年も変わらないよな。。。。