モディリアーニ展

モディリアーニ展

国立新美術館、いつ行っても混んでますね(笑)

 

エコール・ド・パリを代表する画家としてあまりにも有名なモディリアーニですから、当然なのですが。
私の高校の美術の先生が大のモディリアーニファンでした。
彫刻家ですが。どうりで。

 

モディリアーニって彫刻家になりたかったのですね。
今回特に多かった作品が「カリアティド」。
「カリアティッド」は、ギリシャ建築のはりを支える女人柱のこと。
彫刻家を目指していたモディリアーニが、簡潔で素朴な造形感覚にあふれるアフリカや東南アジアの原始美術の影響をうけ、現代のカリアティドを制作しようとしたことはうなずけます。

 

最初の部屋の初期の作品と比較してカリアティドの作品格段に良くなってます。
しかし、それよりもすごいのが彫刻家を断念し絵描きとしていきて行くことを決めてからの、1916年頃の作品。
35歳の生涯の作家ですから後期にはあたるんでしょうが31歳頃の作品ですか。
絵画としての平面性をたもちながらも、人物の圧倒的な存在感。
近づいてみるとそのテクニックにも驚かされますが、90年も経ってるその絵の輝き。
ひび割れもほとんど見当たらないし、絵の具の輝きも失せてない。
ゴッホ同様いったいどういう描き方をすればこうなるのか?
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特にこの「スーティン」の肖像なんか、色数をほとんど使っておらず、貧しいスーティンの悲壮感を十分に表現しつつも絵としての輝き、重厚感があります。

 

後期、うす塗りで作品を完成させてるものが目立ちましたが、これってもっと描き込んでいけば良い作品に仕上がったんじゃないかと思われるのも数点ありましたが、作家に時間がなかったのだろうか?
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いつものことですが、この時代の作家は、必ずどこかの時代で傑作を残します。
それが作品をはなれて、作家の人生と重なり、全てが傑作のように思われがちですが、こうやって年代順に展示してもらうとその違いが分かりますね。

 

でも、人類の遺産として傑作はみんなで保護していきましょうね。