中西夏之 新作展

中西夏之 新作展

初めて訪れる松涛美術館。渋谷区松濤の完成な住宅街の中にこつ然と姿を現すその美術館は、立地もさることながらその建物の中も不思議な空間だ。
l_00000047IMG2.jpg
展示室の天井は高く、これなら大きな現代美術の作品も展示するのにうってつけの空間だ。
ここにもしシュナーベルのプレートペインティングが展示されていたら、とても感動モノです。少しばかり薄暗い教会のなかでマティス、もしくはシャガールを見ている光景を想像してください(笑)
schnabel.jpg
今回の目的は夏西夏之の新作展である。

 

 

中西は1958年に東京藝術大学絵画科出身の前衛芸術であるが、1962年には高松次郎、川仁宏らと共に、山手線プラットホームや車内で卵型のオブジェをただ舐め続ける「山手線事件」というハプニングを行うなどして注目される。また高松、赤瀬川原平らと芸術集団ハイレッド・センターを結成し、数多くのパフォーマンスを実践したことで有名である。
1970年代から平面作品を主にし、油彩による連作品を発表。作家と現実空間との緊張関係を主題にした思考性の強い作品を数多く制作しています。

 

ところで、中西の今回の新作はいったい何を描いてるのであろうか?
20080408.jpg
植物?つたのようなかたち?そこから漏れてくる光?
または宇宙の起源?ビッグバン?
近づいて作品を眺めてみると、ただ絵の具を塗っただけのキャンパス。ほとんど白い地のなかであの紫はなんなんだろう?
しかし、各々の色面はそれぞれの位置をもっており、絵画としての空間が成立している。これは?
けっしてミニマルアートではない。

 

私には解説でできないが、ただただ感じ取ろうとしてました。

 

新作30点あまり、入館料300円、図録1000円があまりにも安く感じる。
最近ビジネスビジネスのアートばかり見ていたせいか、久しぶりに古いタイプのアートを見てるようで、少しばかりと惑いもあるのも事実だ。
もし自分のリビングに一点でも飾ってあったなら、いつか何かが見終えてくる作品なのかもしれない。

 

絵画は二度死ぬ、あるいは死なない 5 中西夏之 (Art seminar series)