岡本太郎「今日の芸術」

岡本太郎 「今日の芸術」

50年の前の大ベストセラーが文庫本で発行されてるので読んでみた。

 

『芸術は爆発だ!』で知られている著者だけあった、とにかく芸術は新しくなければ、ならない。

 

新しいということは、芸術における至上命令で、絶対条件だといっている。

 

そのことを、色々な事例を引き合いに出し、論理的に説明しています。

 

芸術と芸の違いや、技術と技能の違いなども分かりやすく説明しています。

 

そんな中で特に印象深かったのは、『芸術は決意の問題だ』という言葉です。

 

そして自ら新聞に、宣言を発表しました。

 

「絵画の石器時代は終わった、--------本当の絵画は私からはじまる」というような文句ではじまっているらしい。

発表する前の原稿を読んだあるジャーナリストは言った。

 

「こんなものを活字にしたら大変だ。あなたは日本と言うところを知らないんだ。悪いことは言わない。おやめなさい。

 

今からすぐ新聞社に電話をかけて、ことわっておしまいなさい。こんなものを出したら、あなたは破滅だ。

 

たった一人で塹壕からノーマンズランド(最前線のにらみあった塹壕と塹壕のあいだの死の地帯)に飛び出すようなもので、すぐに狙い撃ちされて、殺されてしまう。けっして悪いことは言わない、発表するのはやめた方がいい」と。

 

そういえば、先日上野の森美術館で見た『アートで候。会田誠×山口晃展』に出品してた会田誠の「芸術家宣言」とダブってしまった。

 

展覧会カタログには何故か掲載されてないのですが、残りの人生を芸術のために捧げるというような宣言だったと思う。

 

学生時代に書いたのか、紙にしっかり字で書いてあった。

 

宣言することって大事だと思う。

 

そういえば、昔、デザイナー横尾忠則が画家宣言していた。