大竹伸朗 全景 1955-2006

大竹伸朗 全景 1955-2006

そろそろ、展覧会カタログが出来上がるはずです。

再三に渡って延期になっていた「大竹伸朗 全景 1955?2006」展覧会カタログ

 

当初予約した時点では、11月末発行の予定だったのに、3月末になり6月になり・・・

 

結局9,450円になってるし・・・

まぁ、私が予約したときは6,300円でしたのでかまいませんが。

 

ということで、この展覧会は結局3回見たのかな、あまり古い話にならないうちに書いておきます。

 

ギャラリー・ワタリでのデビュー以来、佐賀町エキジビット・スペース、91年の西武アートフォーラムとずっと見てきたが、『網膜』シリーズのあたりの作品で(?)と感じていたのですが、初期のから最近の作品まで通して見て、初めて彼の一貫した考え方が分かったような気がした。

 

特に最近の作品は彼本来の持ち味を自分でも理解してるようで、素直に考えてることが表現として伝わってきます。

世間的には『網膜』シリーズが評価されてるという事を聞いたことがありますが、私には疑問です。このシリーズは作家本人が迷っているときの作品にしか見えませんが・・・

その後の作品を見て安心しましたが、この『網膜』シリーズだけは失敗だとおもいます。

 

華々しくデビューしたあと、アート界は彼を黙殺してきた。サブカル的なきわもの的に扱って・・・

たぶん「ニューペインティング」関連作家としての扱いもあるのかもしれませんが。

それにしても何故美術界はこのあたりの作家を黙殺するのでしょうね。

が、その間にも黙々と作品を造り続けてきてその進化が今まさに認められようとしている。

 

そもそも所謂『日本のアート界』には何も見いだせなかったわけだし、村上隆も海外で評価されたわけですし、『網膜シリーズ』にはなんかアート界に対する怨念みたいなモノを感じるが、最近の突き抜けたやつにははっきりとした力強さを感じるのは私だけでしょうか?

唯一「レントゲン芸術研究所」周辺だけは例外ですが・・・

 

私の中では1987年の佐賀町エキジビット・スペースと2006年の現代美術館が一気につながったようで非常に楽しめました。

 

東京都現代美術館で見た企画展では、村上隆の回顧展以来の大がかりな展覧会でしたが、

期待に応えてくれた展覧会でありました。

彼は、間違いなく『アーティスト』であることが実感できた一日でした。

もちろん一ファンとして今後も彼の活動を見続けて行こうと思います。